襲(かさね)とは

春 美しく咲いてくれる 「桜」

淡く白みを帯びた薄いピンクの花びら 一片一片は

ほんの少しだけ赤みを帯びた 「白」

しかし それらの花びらが重なり合うと
「桜」色に…

 

平安時代 宮廷の人々が 四季折々の自然の色どりを

衣に取り入れ創造した「襲」(重ね)の色目

 

生命が宿る 野山の草・樹・花

とどまる事なく流れ続ける川の水

空の色 風の音 鳥のさえずり

 

それら自然が 時の移ろいと共に 刻々と姿形を変貌させてゆく美しさ

自然と一体となって 季節を愛でる・・・

昔から 人々が 日常の中で見つけた 色遊び 

そんな風に

日本の自然 四季を 花色の 襲『kasane』で感じていただけると嬉しいです。